【地域における受入環境整備促進事業補助金】概要と申請ポイントを解説!

持続可能な観光への世界的な関心が高まる中、2024年6月の訪日外国人旅行者は300万人を超え、単月で過去最高記録となりました。
増え続ける訪日外国人旅行者に対応するため、地域の観光資源や受入体制を強化・改善する目的で提供される「地域における受入環境整備促進事業補助金」の、
概要と申請ポイントについて解説していきます!

この補助金の目的は?

この補助金は、主に訪日外国人旅行者が快適かつ安全に滞在できる環境の整備、自然環境や文化など地域資源の保護、
過剰観光の防止に向けた整備を行う地方自治体や観光関連団体にむけた補助金です。
具体的には以下のような目的が掲げられています。

ストレスフリーな旅行環境の整備
訪日外国人旅行者が、日本国内で快適に移動し、安心して滞在できる環境を提供するために、
宿泊施設や交通機関のバリアフリー化や利便性向上を図ります。

災害時の安全・安心な旅行環境の提供
地震や災害などの非常時にも、安全に旅行を続けられるような体制を整えることを目指します。
訪日外国人旅行者が日本国内で災害や急病に遭遇した場合に、迅速かつ適切に対応できる環境の構築も含みます。

オーバーツーリズムの防止
観光地の過度な混雑(オーバーツーリズム)を防ぎ、持続可能な観光環境を実現することが目的です。
観光地の自然環境や文化資源の保全・活用を進めます。

持続可能な観光地域づくり
地域資源を最大限に活用し、訪日外国人旅行者が安全で快適な滞在を楽しめるような
持続可能な観光環境を整備することで、地域経済の活性化を図ります。

インバウンド対応の強化
空港や駅などの交通拠点、宿泊施設における外国人旅行者向けのサービス(バリアフリーや多言語対応)を充実させ、
訪日外国人旅行者がよりスムーズに日本を楽しめるようにします。

誰が対象?

訪日外国人旅行者の受け入れ環境を整備するために必要な設備やサービスを提供する組織が対象です。
具体的には、地方公共団体や観光関連事業者、交通事業者などが対象となります。
他にもインバウンド観光対応を推進するために設備投資やサービス改善を行う事業者も対象となります。

補助対象事業は?

トレイの有料化に係る整備、入域料・協力金徴収のためのシステム整備、自然保護のための保護策整備、
景観に配慮した工作物の整備、混雑平準化・解消のための予約システムの整備など対象事業は多岐にわたります。
詳細は前回の公募要領をご確認ください。

補助額は?

補助率:補助対象経費の1/2
補助金:上限1,500万円、下限100万円
※総事業費200万円以上の計画が対象

スケジュールは?

2025年の公募は予定されていますが、詳細はまだ未発表です。

ただし、2024年の公募期間は4月26日から6月21日までだったため、同様の時期に公募が行われる可能性が高いと見込まれます!

申請方法は?

①「整備計画」及び「要望書」を該当する地方運輸局等(観光庁)へ提出
② 観光庁より計画認定の通知を受けた後、交付申請書の提出
③ 観光庁より交付決定通知を受けた後、補助事業の実施
④ 補助事業の完了実績報告書を観光庁へ提出
⑤ 補助金額の確定通知書を受け、支払い請求書を提出
⑥ 補助金の支払い

以上が簡単な申請・補助金受取りのフローです。実際の申請前に、申請先の地方運輸局等と事前の相談が必要です。
前回の公募要領に詳細の申請フローが載っていますので、あわせてご確認ください。

整備計画や要望書の作成には様々な資料が必要となり、想像以上に時間がかかることが多いです。
次回の公募期間はまだ発表されていませんが、今から準備できることはたくさんあります!
ぜひサポート行政書士法人に貴社のサポートをおまかせください!

※2024年9月時点での情報をもとにコラムを作成しています。申請時期や補助内容に変更がある場合があります。

補助金内容によっては弊社で対応できない場合もあるのであらかじめご了承ください。