令和7年度観光地・観光産業におけるユニバーサルツーリズムの創出事業、予算要求5億円、前年度比9.3倍。
令和7年度の観光庁関係予算要求において「国内交流拡大」分野の「観光地・観光産業におけるユニバーサルツーリズムの創出事業」で
5億円の予算要求が発表されました。前年の予算5,400万円から大幅に増額されており、予算拡大による支援で、
より多くの地域や観光業者がユニバーサルツーリズムを実現し、日本全体の観光インフラが一層強化されることが期待されています。
どんな補助金?
近年、日本の国内旅行市場は人口減少の影響を受け、旅行者数や消費額が停滞しています。
特に2025年には、団塊世代が75歳以上の後期高齢者となり、高齢者旅行者の増加が見込まれています。
高齢者や障害者、さらには近年増加中の訪日外国人旅行者など、
旅行者の多様なニーズに応えるための観光地作り(=ユニバーサルツーリズム)が求められています。
ユニバーサルツーリズムを推進することで、年齢や障害、言語などの壁をなくし、
すべての旅行者がストレスフリーな体験をできるようにし、観光産業の収益性を向上させることが目的です。
支援される事業内容は?
①宿泊施設の施設改修や設備導入支援
・客室や共用部分(トイレを含む)のバリアフリー化を進めます。授乳室の整備、車いす、入浴サポート機器、混雑状況の表示システム等の導入が支援対象です。
すべての旅行者が快適に利用できる宿泊環境を整えます。
・宿泊施設の災害時拠点機能の向上にむけ、自家発電機や防火シャッター等の災害対応用設備の導入を支援します。
②旅行商品の開発とニーズ調査
高齢者や障害者等の旅行が困難な方の需要の掘り起こし調査を行い、
宿泊施設等と連携してニーズに合わせた旅行商品の開発、モデルツアー(※1)の実施を支援します。
③バリアフリー情報の精度向上
「観光施設における心のバリアフリー認定制度」の見直しと改善を行います。
この制度の普及を促進し、旅行者に対してより正確なバリアフリー情報を提供します。
(※1)モデルツアー
開発された旅行商品が、バリアフリーに対応しているかチェックリストに沿い確認を行います。
チェックリスト項目の例としては、施設内の導線バリア(段差や階段)の有無、ベッドの高さ、車椅子利用者のための室内移動スペースの確保等です。
観光庁発表の、観光庁関係予算概算要求概要に詳細の記載がありますのであわせてご確認ください。
事業スキームは?
対象者:宿泊事業者、民間事業者
補助額:上限1,500万円(補助率2分の1)
実施する事業内容により異なります。観光庁ホームページをご確認ください。
スケジュールは?
2024年9月時点ではスケジュールについてはまだ発表されていません。進捗情報が更新され次第、こちらのコラムでもお知らせする予定です!
この取り組みは、観光地や観光産業が多様な旅行者のニーズに応えるための重要なステップです。
ユニバーサルツーリズムを推進することで、すべての人がより安心して楽しめる旅行環境が整えられることが期待されています。
2025年のスケジュールは未発表ですが今から準備できることはたくさんあります!
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※この記事は2024年9月時点での情報を基にしています。申請時期や補助内容に変更がある場合がありますので、ご注意ください。
補助金内容によっては弊社で対応できない場合もあるのであらかじめご了承ください。