2024年10月より、「第8回 躍進的な事業推進のための設備投資支援事業」の公募が開始されます。
東京都限定の補助金で、助成限度額は最大1億円と高額で、東京都の中小企業事業者または小規模事業者の思い切った挑戦ができるのが魅力です。
しかし、採択は簡単ではなく制度のことをしっかり理解したうえで臨む必要があります。
ここでは、その重要ポイントを解説していきます!
躍進的な事業推進のための設備投資支援事業とは?
この事業は、東京都及び東京都中小企業振興公社が令和3年度から開始した制度で、変化・変革に向き合い発展を目指す中小企業の新しい機械や設備の導入を支援するものです。
具体的には以下のような企業や取り組みを支援します。
〇競争力・ゼロエミッション強化 / 賃上げ促進:
競争力強化を目指した事業展開に必要となる機械設備を新たに導入する事業です。
なお、競争力を強化しながら大きく事業の省エネを実現するために必要となる機械設備を新たに導入する場合や、
競争力強化にあわせて一定の賃上げを実施する場合は、助成率を引き上げられます。
〇DX推進:
IoT、AI、ロボット等のデジタル技術の活用により、新しい製品・サービスの構築や既存ビジネスの変革を目指した事業展開に必要となる機械設備を新たに導入する事業です。
〇イノベーション:
都市課題の解決や新しい産業分野への挑戦に必要となる機械設備を新たに導入する事業です。
〇後継者チャレンジ:
事業承継を契機として後継者による事業多角化や新たな経営課題の取り組みに必要となる機械設備を新たに導入する事業です。
採択者数見込は?
採択者数や採択率については正式に発表されていませんが、第7回までの採択率は15~30%程度といわれているので、採択の難易度は高めであるといえます。
通常の書類審査に加え、面接審査もあるので、この補助金制度の理解と対策が必要です。
採択の要件は厳しいですが、金額も大きく使い勝手の良い制度であると言えるので、しっかりと対策を講じたうえでチャレンジしてみましょう!
誰が対象?
助成対象は
・2024年10月1日現在で東京都内に登記簿上の本店又は支店がある
・都内で2年以上事業を継続している中小企業者等
以上の2つを満たしている必要があります。
また東京都外に設置の場合は、神奈川県・埼玉県・千葉県・群馬県・栃木県・茨城県・山梨県に所在する工場等で、
かつ東京都内に本店が存在する必要があります。
助成率・助成限度額は?
設備投資の補助金として、最大1億円とかなり大きな額が支給される点が魅力のひとつです。
助成の要件や助成率は事業区分によって異なるので以下の表からご確認ください。
*出典 東京都中小企業振興公社「第8回 躍進的な事業推進のための設備投資支援事業~全ての業種を対象に中小企業における設備(機械設備、ソフトウェア)の導入を支援します!~」
スケジュールは?
申請予約期間: 令和6年10月23日~11月6日
デジタル庁提供の電子システム「Jグランツ」にて受付されます。
*「Jグランツ」を利用するには事前に「GビズIDプライムアカウント」の発行が必要です。
GビズIDの発行には1~2週間程度かかるので早めに発行しましょう。
書類審査・面接審査:11月中旬~2月中旬の予定です。*面接審査は、書類審査の通過者のみが受けられます。
採択・交付決定:3月中旬ごろの予定です。
助成対象期間:交付決定日の翌月1日から1年6ヶ月
第8回募集の助成対象期間は令和7年4月1日~最長令和8年9月30日です。
申請をご検討中の中小企業の皆様、ぜひ一度サポート行政書士法人にご相談ください!
※この記事は2024年9月時点での情報を基にしています。申請時期や補助内容に変更がある場合がありますので、ご注意ください。
補助金内容によっては弊社で対応できない場合もあるのであらかじめご了承ください。